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# Mac miniを4台にする計画を、僕は2台で止めた

AIを動かすためにMac miniを4台まで増やすつもりだった僕は、AIの仕事がクラウドへ移っていくのを見て2台で止めたので、買い足す前に、手元でしか動かない作業があるかを確かめてください。

8月31日、僕は自分の記録にこう書いています。AIのエージェントを動かすなら、メモリは16GBでも全然余る。高性能なMac Studioまではいらない。「Mac mini最強」とまで言い切っていました。

その6週間後の10月14日。同じ僕が、声でこう残しています。「Mac miniはもう売ろうかなと思う」。

まだ売ってはいません。ただ、買い足す話はきれいに消えました。

Mac miniは今、AIを動かすための機械として売られています。Appleは8月に発表した新しいMac miniを、[常時動かすAIエージェント向けの機械](https://www.apple.com/newsroom/2026/09/the-new-mac-mini-and-mac-studio-are-available-today/)として打ち出しました。5月の決算説明会では、ティム・クックさんが、Mac miniとMac Studioが[AIとエージェントの土台として認知される速さは予測を上回っていた](https://www.smartwatchlife.jp/66858/)と話したと報じられています。「AI用に1台買ってみようかな」と考えている人は、たぶん少なくないと思います。

僕はその波に、半年以上前から乗っていた側です。そして、途中で降りかけています。

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## 4台にするつもりだった

2月の時点で、僕はMac miniを2台持っていました。自分の代わりに動くAIを走らせるためです。当時の記録には「もう2つ買わないといけない」とあります。合計4台にする計画でした。

理由もちゃんと書いてあります。株や金融資産に回すより、ハードウェアに投資した方が「ワンチャン回収率が良い」。Mac miniは値崩れしにくくて、1年前の同じくらいの機種がフリマで同じ値段で出ている。10万円以下なので、税金の扱いもシンプル。かなり本気で、Mac miniを資産だと思っていました。

同じころ、Mac miniもMac Studioも売り切れ気味でした。AIのエージェントを手元で走らせたい人が、海外を中心に一斉に買っていたんです。僕もその中の一人でした。

当時の僕の頭の中には、きれいな絵がありました。エージェントが1体増えたら、Mac miniも1台増やす。1体に1台です。

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## 2台で回っていた

結局、3台目と4台目は買っていません。2台で回っていたんです。

3月に落ち着いた形はこうでした。持ち歩くのはMacBook 1台だけ。Mac mini 2台は電源を入れっぱなしにしておく。MacBookのブラウザからリモートデスクトップで2台の画面を開いて、MacBookの中で実質3台を動かす。

これがかなり快適でした。重い処理はMac miniがやるので、MacBookのバッテリーが減らないんです。外では数時間しか作業できなかったのが、気にならなくなりました。MacBookを閉じても、AIは止まりません。指示を投げて放っておけば、勝手に進んでいきます。

その前に試したOpenClawというAIの道具は、画面が見えない作りでした。不具合が出るたびに、Mac miniの前まで行って本体を開く羽目になりました。画面が見えるだけでこんなに楽なのか、というのが正直な感想です。

ここまでは、計画が少し遅れているだけだと思っていました。エージェントが増えて2台で足りなくなったら、そのとき3台目を買えばいいだけの話です。

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## 外れたのは、AIの居場所でした

外れたのは、AIがどこで動くかの読みです。

9月30日、ChatGPTで自分専用のボットを作れる機能を触りました。このボットは、クラウド上に自分用のLinuxのコンピューターを持っていて、24時間動き続けます。最初は、クラウドで動くだけならそんなに使えないなと思っていました。

いろいろ試すうちに、見誤っていたと分かります。ボットから手元のMac miniのAIに指示を出して、進み具合まで見張らせることができたんです。今までは、定期的に回している作業が終わったかどうかを、僕が自分で確かめていました。終わっていなければ、その都度「終わってないよ」と言う。その見張り役を、クラウドのボットに渡せそうだと分かりました。

そこで、考えが一段進みます。

AIの頭脳は、もともとクラウドのデータセンターで動いています。手元のMac miniは、そこと通信しているだけでした。8月に「16GBでも余る」と言えたのも、それが理由です。そこへ、AIの手足になるコンピューターまで、クラウドの側で用意されるようになったんです。

10月14日の僕は、こう話しています。

「エージェントごとにコンピューターを持たせるっていう思想は、別に必要ねえなって思っていて」

1体に1台、の絵がここで崩れました。

実はもう一つ、待っているものがありました。いつかどこかが、エージェント専用の物理的なコンピューターを出すんじゃないか。出たらそのときに買って、初期投資しようと考えていたんです。でも、出てくるとしたら、多分クラウドの中です。Mac miniに持たせようとしていた役割が、もうクラウドのコンピューターになっているんですよね。待つ理由もなくなりました。

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## 足りなくなったのは、別のところでした

Mac miniが要らなくなった、という話でもありません。足りなくなったんです。それも、予想していなかった方向で。

最近は、AIで作れるものが文章の外へ広がってきました。僕も動画編集や3Dアニメーションに手を出すようになって、そうなるとMac miniでは足りません。重くなったら2台目に処理を逃がして、2台を連携させてしのいでいましたが、ディスクの容量もかなり食ってきています。正直、Mac miniだと仕事にならないんですよね。これから先は、もっとならなくなると思っています。

面白いのは、高性能な1台がほしくなった理由が、2月とまるで違うことです。

2月の僕は、大きいAIのモデルを手元で動かすには150GBくらいのメモリが要る、だからMac Studioが品薄になるんだ、と考えていました。

その考えは、9月30日に自分で捨てています。手元でモデルを動かすのは、コスパが悪い。サブスクの枠やクラウドのAPIを使った方が、最先端のモデルに触れられます。僕は基本的に最先端のモデルしか使わないので、手元で動かす意味が薄いんです。一時期は、オーバースペックなマシンを買ってローカルでモデルを動かすのがいいのかなとも思っていました。結局、そっちには行きませんでした。

なので今、僕が大きいマシンをほしがっている理由は、AIの頭脳のためではありません。動画と3Dと、ファイルの置き場所のためです。

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## 外付けを足すか、1台にまとめるか

容量が足りないなら、Mac miniに外付けのSSDをつなぐ手もあります。僕も一度は考えました。

ただ、外付けで容量を足していくくらいなら、Mac Studioのメモリとストレージを大きくして、1台で完結させた方がいいと思うんです。ぶっちゃけ、外付けに何十万も払うぐらいだったら、本体を替えた方が早いというのが今の結論です。

組み直すとしたら、形はこうなります。MacBookは、外で持ち歩く用にそのまま残す。手元で常に動かしておくのは、Mac Studio 1台。Mac miniは売る。置きっぱなしの機械が、2台から1台に減ります。

とはいえ、Mac Studioって意外と高いじゃないですか。物価も上がっていますしね。

僕はこれまで、稼いだお金は必要な支払いを済ませたら、残りは全部株に回すつもりでいました。自分で事業をやるより、株を持った方が普通にリターンが大きいと思っていたからです。

その天秤に、Mac Studioを載せてみました。同じお金で株を買うか。マシンを買って、AIで稼いで、その稼ぎを株に回すか。10月14日の僕の答えは、Mac Studioの方がリターンは大きい、でした。

2月にMac miniで出した「株よりハード」と、形だけは同じ結論です。中身は全然違いますけど。2月は台数を増やすための理屈で、今回は台数を減らすための理屈になっています。

このあたりは、まだ計画の段階です。10月14日の時点で、僕は「多分買うと思う」「売ろうかなと思う」と話していて、買ったとも売ったとも言っていません。

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## 買い足す前に、確かめておくこと

AI用にMac miniを買おうか迷っている人へ。8か月分の遠回りから言えることを書いておきます。

まず、動かしたいAIの頭脳がどこにあるか。ChatGPTやClaudeのようなサービスを使うなら、考えているのはクラウド側です。手元の機械は、そこへつなぐ窓口になります。8月の僕が「16GBで余る」と書いたのは、この状態のことでした。

次に、AIの手足もクラウドで用意されていないか。24時間動くクラウドのコンピューターを付けてくれるサービスが出てきています。常に動かしておくためだけに機械を増やす理由は、半年前よりかなり弱くなりました。

そのうえで、手元でしか動かないものを数えてみてください。僕の場合は、動画編集と3Dと、大きいファイルでした。これがあるなら、台数を増やすより、1台の中身を大きくする方が話が早いです。

最後に、売るときのこと。2月の僕は、Mac miniは値崩れしにくいと見ていました。手放す側に回りかけている今、それが本当に効くのかは、これから自分で確かめることになります。

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## 先に飽きたのは僕でした

8月31日の記録には、もう一つ、こんな一文があります。何でも時代の流れを察知するのが早すぎる。先取りしても、時代が追いつく頃にはもう飽きている。

Appleが「常時動かすAIエージェント向け」の新しいMac miniを店に並べたのは、その3週間後の9月22日でした。時代がちょうどMac miniに追いついてきたタイミングで、僕は次の1台を考えています。

「Mac mini最強」と書いてから、6週間です。

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