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MetaのMuseにインスタの数字を聞いた。5つ中4つ取れず

MetaのMuseにInstagramの1日分の数字を5つ聞いたら、4つは取れず、残る1つも手元の値と合わなかったので、今のところインスタの分析役としては頼らないほうがいいです。

10月23日、MetaのAIエージェント「Muse」が日本で使えるようになりました。北米の次で、北米以外では日本が最初だそうです。ニュースには「米国で話題沸騰」という見出しが並び、「使ってみた」の記事や招待コードの解説もいくつも出ています。

僕も上陸してすぐに入ってみました。Instagramのアカウントでログインできて、持っているアカウントもそのまま全部つながりました。

最初の感想は、「言ってみればドットズだよね」でした。ChatGPTにある、自分専用のエージェント機能です。そこまで変わらない。ただ、画面はわかりやすくて、一般の人には結構使いやすいんじゃないかと思いました。


Museは何をしてくれるのか

先に、Metaが発表している内容を整理しておきます。

Museは、頼んだ作業を代わりに進めるAIです。日本向けの発表によると、iPhone、Android、Webのmuse.aiで使えます。つなげられるのはGmail、Googleカレンダー、Instagram、Stripe、Shopify、Trip.com、Agoda、Klookで、メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとも連携を進めるとしています。

できることとして書かれているのは、メールの送信、旅行の予約、ブラウザでのフォーム入力などです。時間のかかる作業はアプリを閉じても続けて、途中で確認が要るときに通知してくれます。基本的な機能の多くは無料で、もっと使う人向けに有料プランがあります。値段は発表に書かれていません。

安全面では、メールの送信や買い物の前には本人に確認する、パスワードや支払い方法はMuseから見えない、やり取りをMetaのAIの学習に使わせない設定(オプトアウト)がある、会話はMetaの広告システムと共有しない、と説明されています。つなぐアプリや範囲は自分で選べて、あとから外すこともできます。


僕が思いついた使い道は、1つだけ

触ってみて、まず思ったのは「僕の普段の作業では使わないな」ということでした。

理由は単純で、僕はChatGPTとClaudeをかなり使い込んでいます。こういう自分専用のエージェントは、ChatGPTにはもう出ていて、Claudeも出す予定だという発表を見ました。最先端のモデルで同じことをするなら、その2つで足ります。

これは僕だけの話でもないと思うんです。ChatGPTで占いをしたり、相談したりしている人はもうたくさんいます。長く使っているAIのほうが、自分のことをわかっている。そこから、わざわざ別のアプリへ移る理由は少ないんですよね。

それに、個人的なことを任せる相手として、僕はMetaにあまりいい印象を持っていません。データをかなり集める会社だという認識があるので、ここにパーソナルな情報は入れたくない、というのが正直なところです。

じゃあ、Museにしかできないことは何か。考えて出てきたのは、Instagramの数字でした。

Instagramのアカウントを運用していると、投稿の再生数や保存数を毎日見たくなります。それを自動で集めようとすると、APIの申請やら設定やらで、いちいち面倒なんです。Museは最初からInstagramとつながっているので、「昨日の数字を教えて」と聞けば答えてくれるんじゃないか。僕はそれを、APIの上位互換みたいな感じと考えていました。

正直、思いついた用途はそれぐらいしかありませんでした。


試したら、5つ中4つが取れなかった

10月25日の昼、その唯一の使い道を本当に試してみました。

僕はふだん、運用しているInstagramの数字を毎朝自動で集めています。その手元の値と、Museの答えを突き合わせることにしました。Museには僕がブラウザでログインしておいて、質問と照合はAIに頼んでいます。

基準は単純です。数字が手元の値と合って、なおかつ手元にない数字まで取れたら、補助として使う。どちらかが駄目なら、そこでやめる。

聞いたのは、1日分の再生数、反応の数、プロフィールの閲覧数、シェア数、保存数の5つ。それに、フォロワー数と投稿数、リールのスキップ率と視聴時間です。

結果はこうでした。

  • 1日分の再生数、反応の数、シェア数、保存数の4つは「取得不可」。Muse自身の説明では、Instagram側のエラーが4回続いたそうです。
  • プロフィールの閲覧数だけは数字が返ってきましたが、手元の値の半分ぐらいで、合いませんでした。
  • フォロワー数と投稿数は合いました。フォロワーは数人の差です。
  • リールのスキップ率と視聴時間は、つながっているデータにそもそも項目がなく、取れませんでした。

ちょっと笑ったのが、聞いてもいない数字を、おまけみたいに1つ返してきたことです。ただ、それは手元にない数字なので、合っているのかどうか確かめようがありません。

合うことも、新しい数字が取れることも、どちらもありませんでした。結果を見て、僕が返したのは「そうだね、使えないね」の一言です。


公式の発表にも、分析とは書いていない

あとから発表を読み直して、気づいたことがあります。

Instagramについて書かれているのは、Gmailやカレンダーと並べて「保存したコンテンツの活用」に使える、という部分だけなんです。再生数やフォロワーのような分析の数字を読めるとは、どこにも書いていません。

つまり、「Instagramとつながっているなら、インサイトも見られるだろう」というのは、僕が勝手に置いた前提でした。発表された機能の範囲で見れば、Museは数字を出せなくても約束を破っていないことになります。

これは、Museを試そうとしている人にもそのまま当てはまると思います。InstagramとつながるAIと聞くと、アカウントの成績表を出してくれそうに感じます。でも、少なくとも10月25日の時点では、そこはMuseの得意分野として売られていません。保存した投稿をもとに何かを調べたり、予定やメールと組み合わせて動いたりするほうが、発表の書き方には近いです。


それでも使ってみるなら

僕は今まで通り、自分で組んだ仕組みで数字を集めます。Museに数字を聞くなら、出てきた値はInstagramアプリのインサイト画面と見比べてから使ってください。今回、合っていたのはフォロワー数と投稿数だけでした。

それでもMuseを触ってみるなら、入ってすぐに、つながっているアカウントを見ておくといいです。僕の場合は、ログインしただけで持っているアカウントが全部つながりました。発表の通り、つなぐ範囲はあとから選び直せるので、使わないアカウントは外しておくと安心です。個人的なことを相談するつもりなら、学習に使わせない設定も先に切り替えておいたほうがいいと思います。

向いているかどうかは、自分がすでにどのAIに一番話しているかで変わります。ChatGPTに長く相談してきた人なら、そちらのほうが自分のことを知っています。逆に、まだどのAIもあまり使っていなくて、毎日Instagramを開いている人なら、Museは入口として使いやすいかもしれません。

メルカリやマネーフォワード MEとの連携が始まれば、話は変わるかもしれません。


「使えるようになったら使うか」

Museを触ってみて、方向としては合っていると思っています。XにはGrokのボットがあって、MetaにはMuseがある。1人に1つエージェントを渡すのは、極めて合理的な流れです。

ただ、合理的なことと、毎日開くかどうかは別なんですよね。みんな、もうアプリを入れすぎています。人間が触る画面が3つも4つも増えてほしいわけではありません。

僕の今の感想は、「感動したプロダクトではない」です。唯一の使い道だと思っていたところも、思いついた翌日に外れました。

まあ一応、存在は覚えておいて、使えるようになったら使います。


制作プロセス

このコンテンツは、僕自身の一次情報をもとに制作しています。

出典:MetaのMuseを使ってみた。合理的だけど、感動したプロダクトではなかった

AI活用

制作には、以下のAIモデルを使用しています。

文章:Claude Opus 5.5

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