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Xの収益化条件で、AIに書かせた投稿は対象外になるのか

【2026年9月12日訂正】独自性と自動化の条件を分け、独自の素材ならAI作成・自動投稿も報酬対象になると読める結論を修正しました。

Xの収益化条件が変わったと聞いて調べると、数字と、数字じゃないものが一緒に出てきます。認証フォロワー500人、過去90日で50万インプレッション。ここまでは調べれば分かる。その後ろに「転載やコピペ、単なるまとめは報酬の対象外」「独自の分析や視点を加えた投稿を重視」と書いてある。困るのはこっちです。読んでも、自分の投稿がどちら側なのかが決まらない。

先に答えを書きます。X公式は独自性の条件とは別に、自動化された手段で作成または投稿されたものを報酬対象外としています。自分の体験や分析を含むだけで、AIによる作成・自動投稿も対象になるとは判断できません。


X 収益化 条件の数値要件

公式ページに書かれている参加条件は、次のものです。

  • 18歳以上であること
  • 対象国に住んでいること(国の一覧はページにあります)
  • X Premium、Premium+、Premium Business のいずれかを契約していること
  • 認証フォロワーが500人以上
  • 過去90日で、認証ユーザーからのホームタイムラインのインプレッションが50万以上。返信に付いたインプレッションは数に入りません
  • 収益化ガイドラインや利用規約に繰り返し違反した履歴がないこと

支払いは今のところ2週間ごとで、最低支払額は30ドル。米国はX Money、米国外はStripe経由で、本人確認が要るとあります。

日付も出ています。旧来のRevenue Sharingは8月7日に新規受付を止めて、9月7日で終わり。9月8日から、既存メンバーが新しいOriginal Content Rewardsへ申請できるようになる、と書かれています。

ここまでは、満たしているか満たしていないかで終わる話です。


数値要件を満たしても、報酬にならない投稿がある

数値要件はプログラムに入るための条件で、入ったあとに何へ報酬が払われるかは、別のところに書いてあります。

報酬の対象になるのは qualified impressions で、その定義は「Premiumユーザー(Premium Basic、Premium、Premium+、Premium Business の契約者)が、ホームタイムラインで見たユニークなインプレッションのうち、投稿の50%以上が表示されているもの」。

つまり条件を満たしてプログラムに入っても、そこで合格が確定するわけではありません。投稿ごとに、その1本が対象のインプレッションを生むかどうかが決まる。数字の条件はアカウントに、質の条件は投稿にかかっています。この2つを混ぜて読んでいると、いつまでも自己判定できません。


報酬の対象外になる投稿

ページには、対象外になるものが並んでいます。

他のクリエイターやソースから丸ごとコピーしたもの。単語を1つ2つ変えただけで、元のものを意味のある形に変えていないもの。他人のコンテンツを寄せ集めて並べただけで、新しい視点を足していないもの。他のプラットフォームから持ってきて、元の作者以外が投稿したもの。Xや他のサービスからダウンロードして上げ直したもの(自分が作者の場合は除く)。収益化のコーチングや収益化の話、報酬の最大化だけを扱っているもの。自動化された手段で作成または投稿されたもの。誤情報や誤解を招く内容を含むもの。有用なコミュニティノートが付いたもの。

そして、価値の中心が他人の作業から来ていて、それを変えたり足したりすることをほとんどしていない場合は、対象のインプレッションが生まれない、という趣旨のことが書かれています。

逆の側も書いてあります。コメンタリーはXの中心にあるもので、起きていることに反応する、分析する、その上に何かを積む、それは正当なオリジナル表現だと。ニュースを噛み砕く、文化的な出来事に自分の見方を出す、ほかの人が持っていない文脈を足す。そういうものは、自分の声や専門性や創造性が出ているものとして扱う、とあります。

ここで一つ確認しておきたいのは、Xは対象外の投稿を止めるとは書いていないことです。報酬の対象から外す、と書いてある。だから対象外の投稿が消えるわけではなくて、報酬にならないまま残ります。


AIに書かせた投稿は対象外になるのか

このページでは、AIの補助利用の範囲を一律に判断できるほど細かくは説明されていません。ただし、自動化された手段での作成・投稿は対象外と明記されています。

AIについて書かれているのは2つだけです。1つは、さっきの対象外リストにある「自動化された手段で作成または投稿されたもの」。もう1つは、武力紛争のAI生成動画をAI製と開示せずに投稿した場合、このプログラムから90日間停止され、繰り返すと永久停止になるというもので、3月3日発効とあります。

「AIで書いた」と「自動化された手段で作成または投稿された」は、同じ言葉ではありません。ここをXがどこまで同じものとして扱うのかは、ページからは決まらない。僕自身、AIで書いた投稿が新しい条件で報酬の対象になった、あるいは外された、という結果は持っていません。

ただ、対象外の項目を上から順に見ていくと、共通しているものがあります。コピー、わずかな改変、寄せ集め、他所からの転載、ダウンロードして上げ直し。全部、投稿の価値がどこから来ているかを見ています。誰が文字を打ったかではなくて、その投稿を成り立たせている中身が誰のものか。これは独自性についての条件です。別にある自動化の条件を満たしたことにはなりません。


自分の投稿を自己判定する

まず、独自性を確認するための質問を一つ置きます。これだけで報酬対象かどうかは判定できません。

引用した素材、貼った画像、他所から持ってきた事実を全部抜いたら、この投稿に何が残るか。

残るのが自分の分析や自分の視点なら、それが投稿の中心です。何も残らないなら、中心は他人の作業の方にある。AIを使ったかどうかは、この質問に入ってきません。他所の記事を要約させただけなら何も残らないし、自分の観察や自分の手元のデータを渡して書かせたなら残るものがある。同じツールで、両側が作れてしまいます。

僕の場合は、ゼロイチのところだけ自分で作って、あとはデータをAIに渡す形で動かしています。この質問では、渡した中身が自分のものかを確認できます。一方、自動化された手段で作成・投稿する運用が報酬の対象かは別で、独自性だけを根拠に対象だとは言えません。

独自の視点や解説は、AIでも足せます。だから僕は、転載や二次流通そのものがなくなるとは思っていません。報酬にならなくてもインプレッションは取れるので、そこは残る。減るのは、ただコピペしただけのものの方だと見ています。

Instagramでも、オリジナルかどうかで扱いが変わっている感触は持っています。ただそれは検証していない僕の仮説なので、Xの条件の答えには使いません。

参加の数値要件、投稿の独自性、自動化などの対象外条件を、それぞれ確認する必要があります。条件を満たしても参加や報酬が保証されるわけではありません。X公式の条件を分けて読み、自分の運用への適用が分からない部分は判断を保留します。

こういう条件の変わり目に何をどう見て、どこで判断を止めたのかは、うまくいかなかった方も含めて週刊レボリューションに残しています。