Uber Eatsの注文はAIに任せた。決済だけは渡していない

僕はUber Eatsで食べるものをChatGPTのエージェントに選ばせていますが、決済だけは任せていないので、AIに買い物を任せるなら「選ぶ」と「払う」を分けて渡すのがおすすめです。
最近、Uber Eatsで何を頼むかを、自分で決めるのをやめました。
僕はほぼUber生活です。AIと作業していると画面から離れられなくて、いちいち外へ食べに行くのがだるくなるんです。だいたい宅配を呼びます。ただ、自分で選ぶと毎回偏るんですよね。最近は、自分でも分かるくらい食事が偏っていました。
そこで、OpenAIのdotsというエージェント機能にUber Eatsへログインさせて、健康的なものを決めてもらうことにしました。
やってみると、やたらサラダを食べさせようとしてくるんです、僕に。別にサラダを好んで食べる人間ではないので、「しょうがねえな」と思いながら頼んでいます。
ただ、一つだけまだ渡していないものがあります。お金を払うところです。
なお、僕は9月にUberの株を買っています。Uber Eatsの話には利害がある前提で読んでください。
選ぶところは、もう任せている
dotsは、ChatGPTの中でずっと動き続けるエージェントです。クラウドの上に自分専用のパソコンのような環境を持っていて、ブラウザを開いたり、つないだアプリを操作したりできます。今はChatGPTのProとBusiness Premiumの利用者向けに、対象の国から順に出ています。
僕は最初、dotsに仕事の進み具合を見張らせるような使い方ばかりさせていました。でも、もっと自分向けに使えるなと感じたんです。
きっかけはメモリでした。僕は普段から、何かあるとChatGPTに相談したり、調べものを頼んだりしています。体調が悪いときに聞くこともあります。dotsはChatGPTとメモリを共有する作りなので、僕がどんな生活をしているかを、最初からある程度分かっています。それだったら食事管理をさせようかな、と思いました。
Xを見ていたら、同じようにUber Eatsで頼ませている人もいて、それめっちゃいいなと思ったのも大きいです。参考にさせてもらっています。
この使い方は、結構理にかなっていると思っています。出前の注文は、AIに渡す買い物の中でもかなり失敗が軽いほうです。サラダが来て不満でも、困るのは一食分だけで、次の食事で取り返せます。メニューの説明を読み違えても、届くのは食べ物です。何万円もする家電を間違えて買うのとは、重さがまるで違います。
それに、毎日の「今日何食べよう」は、地味に面倒なんですよね。偏りを直してもらえて、選ぶ手間も消えます。今のところ、困っているのはサラダの多さくらいです。
払うところは、まだ渡していない
決めているのは一つです。決済だけは、まだdotsにやらせていません。
dotsが動いているクラウドの環境は、セキュリティもちゃんとしていると思っています。それでも、決済関係まで任せるのは、ちょっと怖いじゃないですか。だから、選ぶのはAI、払うのは僕、という分け方にしています。
あとは、個人情報をメモリに記録させないようにして、渡した権限の中だけで動いてもらっています。
OpenAIの説明を読むと、向こうも同じところに線を引いていました。dotsは店のサイトに保存されたカードで物を買えますが、その買い物には利用者の承認が要ります。承認は前もって出しておくこともできますが、それはその買い物をはっきり指している場合に限られます。お金を送ることやパスワードを変えることは、そもそも利用者に操作が戻される作りです。
つまり、黙っていても勝手に払われる作りにはなっていません。気をつけるところがあるとすれば、自分の側です。「毎回押すのが面倒だから、先に全部許可しておこう」とやった瞬間に、払うところまでAIに渡したのと同じになります。
「自動注文を使いたい」は72.4%
AIに買い物を任せたい人は、思っているより多いみたいです。
マイベストが10月22日に出した買い物とAIの調査では、直近半年に買い物で生成AIを使った20〜50代の863人を調べています。AIで選んで後悔したことがある人のほうが、後悔していない人より、これからもAIに任せたいと答える割合が高かったそうです。後悔した経験のある人で「自動注文を使いたい」は72.4%です。失敗しても、比べる手間から解放されるほうを取りたいということだと思います。
同じ調査に、もう一つ気になる数字がありました。AIの回答で何かしらの間違いに当たった人のうち、AIの回答だけで決めた人の後悔率は66.9%でした。回答を見たあとに自分で追加で調べた人は38.6%です。
調べたから後悔が減ったのか、もともと慎重な人が調べただけなのかまでは、この調査からは言えません。それでも、最後に人の目が一回入るかどうかで、ここまで差が出ているのは面白いです。
僕の「払うのは自分」は、この一回を、毎回の手順の中に置いている形です。払うボタンを自分で押すなら、押す前に一度は中身を見ることになります。
もう一つ、間違いの種類ごとに後悔した割合を見ると、いちばん高かったのは「仕様やスペックが違っていた」で55.7%、「価格が実際と違っていた」は41.7%でした。仕様の違いが効いてくるのは、家電やガジェットのような買い物です。出前には、仕様と呼べるものがほとんどありません。味と量くらいです。僕が出前から任せ始めたのは、結果的に、いちばん後悔しにくいところから入っていたのかもしれません。
任せていいものと、手元に置くもの
自分で任せてみて、境目はこう考えています。
AIに選ばせていいのは、間違えても次で取り返せて、仕様の差で後悔しにくく、毎回選ぶのが面倒なものです。出前はその代表です。逆に、一度払ったら戻しにくいもの、型番やサイズの違いで使えなくなるものは、選ぶところから自分の目を入れたほうがいいと思います。
払う承認のほかにも、選ぶのを任せたまま手元に置いておきたいものがあります。
まず、パスワードです。dotsには、ログインのときに専用の入力欄が出て、AIのモデルに見せずにサイトへ渡す仕組みがあります。ただ、チャットや文書に貼り付けたパスワードは、この仕組みの外です。楽だからといって、会話の中に書かないほうがいいです。
もう一つは、メモリに入れる個人情報です。ここは渡す前に決めておく必要があります。dotsのメモリは、今のところ一つずつ見ることも消すこともできません。ChatGPTのメモリをオフにしても、すでにdotsに渡った分は消えない作りです。あとから消せないなら、最初から入れないのがいちばん早いです。
次は、予算を渡してみたい
今後は多分、予算を渡して「この範囲で何々して」という使い方が主流になる気がしています。今のサラダ生活は、そのテストも兼ねています。
便利だったら、渡す範囲を少しずつ広げるつもりです。それまでは、やたら勧めてくるサラダを、しょうがねえなと思いながら頼み続けます。
制作プロセス
このコンテンツは、僕自身の一次情報をもとに制作しています。
出典1:AIに食べるものを決めてもらっている。やたらサラダを勧めてくるけど
出典2:AI時代の働き方がUberを押し上げると思う
出典3:投資判断より消費判断。データセンター系を全部売ってUberを買った
AI活用
制作には、以下のAIモデルを使用しています。
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