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曲の仕上げを名前を伏せて比べたら、約9割がGeminiだった

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どのAIに任せるかは、名前を伏せて自分の作業で比べると決めやすく、僕が曲の仕上げで聞き比べたときは、期待していなかったGeminiのほうを約9割選んでいました。

11月1日、僕はアルバムに入れる曲を、1曲ずつ最終チェックしていました。コードとAIだけで作っている曲です。

メロディーはいいんです。曲としても悪くない。ただ、通して聞くと音が弱くて、「もったいないな」と思いました。

そこで、ミックスとマスタリングをやり直すことにしました。音のバランスを整えて、最後に全体の音質を仕上げる工程です。曲を作ったのはClaudeなので、まずはそのままClaudeに頼みました。

ついでに、Geminiにも同じ作業をやらせてみました。両方の仕上がりを聞き比べて、いいほうを採用すればいい。どっちがどっちか分からないように、名前は伏せて聞きました。

結果、僕が選んだもののほぼ9割が、Geminiの仕上げでした。


正直、Geminiには期待していなかった

期待していなかったのには、理由があります。

10月9日に、Three.jsという3D表示の仕組みを使って、AIに動画を作らせる実験をしていました。Claude、GPT、Geminiの3つに「あなたのセンスで1本作って」と同じ頼み方をして、出てきたものを並べたんです。

圧倒的に良かったのは、ClaudeのOpus 5.5でした。次がGPTで、最後がGemini。

ちなみにGPTは、細かい粒子が集まって最後にクラゲになる映像を、だいたい出してきました。クラゲが多すぎて、「もうクラゲばっかじゃねえか」と思いました。Geminiのほうは、正直そこまで特徴がありませんでした。

それ以来、Geminiは定期的に回す作業や、事務作業みたいなところで補助的に使うだけでした。性能がめちゃくちゃいいのは知っています。でも、クリエイティブなセンスがあるかと言われると、僕はあまり感じていなかったんです。

だから今回も、本命はClaudeでした。Geminiは「一応やらせてみるか」ぐらいの扱いです。


比べる前に、弱いところを言葉にした

AIに渡す前に、僕はまず全部の曲を自分で聞いて、気になったところを言葉にしました。

低音域が総合的に弱い。ベースも重低音もキックも、もうひと押し欲しい。臨場感ももっと欲しい。高音域は総合的にいいけれど、ちょこちょこ直したいところがある。あと何曲かは、構成やメロディーにちょっとおかしな部分がある。

これをそのままClaudeに伝えて、仕上げをやってもらいました。

Geminiに頼むときは、指示文をClaudeに書いてもらいました。ライバルへの指示書を、Claudeに書かせたわけです。頼んだのは音質の調整と、ミックスとマスタリング。Claudeにやってもらったのと同じ作業です。

もう一つ頼んだのが、並べ方です。最初に作った音、Claudeが仕上げた音、Geminiが仕上げた音。この3つを、並べて比べられるようにしておいてもらいました。最初の音があると、直す前より本当に良くなったのかも分かります。


名前を伏せて聞いたら、ほぼGeminiだった

使ったのは、Geminiの新しいモデルです。たしかArgonだったと思います。Googleは10月13日に、有料プランのGoogle AI ProとUltraでGemini 4 Argonを使えるようにしています。

やり方は単純です。元の曲は同じ。片方はClaudeが仕上げたもの、もう片方はGeminiが仕上げたもの。どちらがどちらか分からない状態で聞き比べて、いいと思うほうを選んでいきました。

で、名前を開けてみたら、ほぼ9割がGeminiでした。このミックスとマスタリングに関しては、Geminiが圧倒的でした。

「Gemini、ここで使えるのか」と、ちょっと感動しました。聞き比べると、圧倒的に違ったんです。


作る工程と、仕上げる工程で、勝つAIが違った

10月の動画ではClaudeが勝って、11月の音ではGeminiが勝った。矛盾しているようで、僕の中では筋が通っています。

動画の実験は、ゼロから作らせるものでした。何を作るかを決めるところから任せているので、センスがそのまま出ます。

音の仕上げは違います。メロディーも曲の構成も、もうできている。やるのは、出来上がったものの低音を足して、音の広がりを整えて、全体の品質を上げることです。ここは、ぶっちゃけクリエイティブなセンスはそこまで要らないんじゃないか、と思っていました。

もう一つ、Googleは音声のモデルも画像生成のモデルも出しています。だから、音がどこに置かれて、どう広がるかを捉える力、空間把握能力みたいなものは高いんじゃないか。これは僕の見立てで、確かめたわけではありません。ただ、聞き比べた結果とは合っています。

なので、これからはこう分けるつもりです。元の素材や大枠を作るところは、センスが一番高いと思っているClaudeをメインにする。音楽で言えばミックスとマスタリングのような、出来上がったものの品質を上げる仕上げは、Geminiに渡す。


自分の作業で比べるときに、僕がやったこと

AIを仕事で使っている人のうち、回答の確認に週1時間以上かけている人が6割を超えるという調査が、11月2日に出ていました。どのAIの出力を信じるかで迷う時間は、それだけ大きいということだと思います。

そこで迷うなら、評判やランキングより、自分の作業で一回比べるほうが早いです。今回、僕がやったのはこれだけでした。

  • 先に自分で見て、弱いところを言葉にしておく
  • 同じ素材と同じ頼み方で、2つのAIにやらせる
  • 直す前の元のものも、一緒に並べておく
  • どれがどのAIのものか、名前を伏せて聞く
  • 選び終わってから名前を開けて、どちらを何回選んだか数える

大事なのは、比べる単位を工程ごとに分けることです。「どのAIが一番か」で比べると、作る工程の印象で全部を決めてしまいます。僕がまさにそうでした。

ただし、これは僕の耳で、僕の1枚のアルバムで聞き比べた結果です。ほかのジャンルの音楽や、別の人の耳で同じになるかは分かりません。OpenAIのCodexも、利用枠が足りなくなりそうだったので今回は試していません。


次は3つで比べる

次にアルバムを出すときは、Claude、Gemini、それにOpenAIのCodexの3つにミックスとマスタリングをやらせて、また名前を伏せて比べるつもりです。

それでもGeminiがずば抜けているなら、この作業はもうGemini一択でいこうと思っています。

ミックスとマスタリングでこれだけうまくいくなら、同じように「出来上がったものの品質を上げる」作業は、Geminiに渡したほうがぐっと良くなるのかもしれません。

Geminiが能力を発揮する場所が偶然見つかって、ちょっと興奮しています。


制作プロセス

このコンテンツは、僕自身の一次情報をもとに制作しています。

出典1:名前を伏せて音を聞き比べたら、約9割がGeminiだった
出典2:Three.jsで動画を作り比べて、Claudeのセンスがピカイチだと感じた

AI活用

制作には、以下のAIモデルと僕の声をもとにしたAI音声を使用しています。

文章:Claude Opus 5.5
台本:Claude Opus 5.5
音声:Gemini 3.8 Flash TTS

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