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防災庁が求める3日分の備蓄、デリバリー派ほど要る理由

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台風の日の沖縄で、僕が向かった店も街のスーパーも閉まっていたので、外食やデリバリーで食事を済ませている人ほど、3日分の食べ物と水を先に家へ置いてください。

今日、11月2日に防災庁が発足します。発足日は、担当大臣が9月25日の記者会見で「本年11月2日」と定めたと話していたものです。その発足日に合わせて、国民に向けて「最低限3日、できれば1週間分」の食べ物、トイレ、水の用意を求めると言われていて、Threadsでもこの話題がトレンドに上がっていました。

3日分と聞いて、冷蔵庫を開けて、だいたい入っているものを思い浮かべた人もいると思います。

僕はそこで、6月の沖縄を思い出しました。


あの朝、僕が考えていたのは仕事の場所だけだった

6月1日、僕は沖縄にいて、台風が来ていることは知っていました。

ただ、僕がそれまで経験してきた台風は、雨が強い、風が強い、くらいのものです。「あー風強いな」ぐらいにしか思っていませんでした。

いつも通りタクシーを呼んだら、普通に来ました。いつも通り商業施設のスタバへ行って、よし仕事しようかと思ったら、開いていない。はあ?みたいな感じです。見ると、商業施設全体が臨時休業でした。

正直、最初に思ったのは「いや、大げさだろ」です。

じゃあ近くのジョイフルに行こう、とタクシーを降りて歩き出しました。雨と風が一気に来て、どんどん激しくなって、一瞬、体が浮きました。久々に走って、ビルの陰に隠れました。風はブーブー、ボーボー言っていて、雨はもう縦ではなく横から来ていました。

落ち着いて周りを見たら、ジョイフルも、近くの店も、全部臨時休業です。どこにも行くところがありません。仕事もできないので、タクシーを呼んで帰りました。

このとき僕が気にしていたのは、どこで仕事をするか、だけでした。


街は、スーパーから先に閉まっていた

あとで、あの日の沖縄の様子を見直しました。

沖縄のテレビ局の報道では、その日は路線バスとモノレールが始発から全線で終日運休、県内各地で停電していました。午前11時の時点で、復旧の見通しは立っていません。

僕が驚いたのは、店のほうです。琉球新報の休業のまとめを見ると、閉まっていたのはカフェやファミレスだけではありませんでした。タウンプラザかねひでと丸大は正午から休業。イオンの多くの店は午後2時から休業。サンエーやコープおきなわは臨時休業です。

つまりあの日は、昼を過ぎると、食べ物を買いに行く先そのものがなくなっていました。

しかも、同じ報道では、午前9時の時点で台風の中心はまだ那覇の南南西およそ190キロにあって、一番近づくのは午後の見込みでした。僕が外で体を浮かされたのは、その日の午前中です。台風がまだ遠いうちに、外はもう歩けず、店は一番ひどくなる前に閉まります。「ひどくなったら買いに行こう」は、順番として成り立たないんですよね。

災害の備えというと地震を思い浮かべがちですが、僕が実際に困ったのは、こういう「街が止まる日」でした。店が閉まっていて、外も歩けない。台風なら、前の日から来ると分かっていても、そうなります。


デリバリーは、店が開いていて初めて届く

ここで、自分の食事のことを考えました。

最近の僕は家で作業することが多くて、食事はUber Eatsで頼むことがほとんどです。仕事で使うAIの最上位プランが月3万円くらいなのに、Uber Eatsにはそれ以上使っています。何を頼むかまで、最近はAIに決めてもらっているくらいです。やたらサラダを勧めてくるので、しょうがないなと思いながら頼んでいます。

この生活は、すごく便利です。ただ、前提がいくつもあります。料理を作る店が開いていること。運んでくれる人が外を走れること。この二つがそろって、初めて玄関まで届きます。

あの日の沖縄は、少なくとも一つ目がそろっていませんでした。ジョイフルが閉まっていたのを、僕は自分の目で見ています。タクシーは動いていましたが、車を降りた先は、人が歩ける状態ではありませんでした。

毎食頼むスタイルだと、家に食べ物を何日分も置いておく理由がそもそもないんですよね。食べたいものは、食べたいときに頼めばいい。普段はそれが一番合理的なのに、街が止まる日だけは、一番弱い形に変わります。

自分で料理をする人なら、米や乾物や調味料が家にあって、なんとか3日はしのげるかもしれません。外食やデリバリーで回している人は、そのクッションがありません。防災庁の呼びかけが一番刺さるべきなのは、たぶんこっちの人たちです。


料理しない人の3日分は、好きなものでいい

じゃあ何を置けばいいのか。農林水産省の家庭備蓄のページは、「最低3日分~1週間分×人数分」が望ましいとしたうえで、普段の食生活ごとに選び方を分けていて、これがかなり分かりやすいです。

  • 中食(お惣菜や弁当など)が多い人は、必需品にレトルト食品やフリーズドライ食品を足す
  • 普段料理をしない人は、必需品に好きなものを足す。例としてカップラーメン、菓子類、非常食

ちゃんとした非常食をそろえなくていい、と国のページに書いてあるのは、料理しない側からするとちょっと救いです。

水は、1人1日3リットル(飲料水と調理用水)が目安です。一人暮らしなら3日で9リットル、2リットルのペットボトルで5本。1週間なら21リットルで、11本です。同じページの例だと、大人2人で1週間なら2リットル×6本の箱が4箱、カセットボンベは12本です。思っているより場所を取ります。台風のように前の日から来ると分かっている場合は、清潔な容器に水道水をためておく手もあって、3日程度は飲み水として使えるとされています。

必需品には、カセットコンロも入っています。あの日の沖縄のように停電すると、電子レンジも電気ケトルも使えません。カップ麺を置くなら、お湯を沸かす手段とセットで考えておく必要があります。

僕が線を引くなら、ここです。

  • 家に、調理しなくても食べられるものが3日分あるか
  • 水が、1人あたり2リットルのペットボトルで5本あるか
  • 電気が止まっても、お湯を沸かせるか

1つでも「ない」なら、デリバリーに頼む前に一度、普通に買い物へ行ったほうがいいです。


平伏する前に、カップ麺を

あの日、タクシーで帰ってきて思ったのは、「沖縄の台風は、俺の思考力やフィジカルでもどうにもならねえ」でした。勝てない相手には、勝とうとするより先に退くしかありません。

ただ、退いた先の部屋に何もなければ、次に困るのは食べ物です。そして、その日に買いに行ける店はもう閉まっています。

あの日の僕は、圧倒的な自然の力に平伏しました。平伏するのは仕方ないとして、そのときにカップ麺の箱くらいは、家にあったほうがいいです。


制作プロセス

このコンテンツは、僕自身の一次情報をもとに制作しています。

出典1:沖縄の台風には普通に勝てない
出典2:投資判断より消費判断。データセンター系を全部売ってUberを買った
出典3:AIに食べるものを決めてもらっている。やたらサラダを勧めてくるけど

AI活用

制作には、以下のAIモデルと僕の声をもとにしたAI音声を使用しています。

文章:Claude Opus 5.5
台本:Claude Opus 5.5
音声:Gemini 3.8 Flash TTS

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