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万博で2時間並んで、人の多さも値段のうちだと知った

万博で2時間並んだ先も、2,000円の展示も、人が多すぎて中身を味わえなかったので、僕は今、行列や混雑も値段のうちだと考えて行く場所を選んでいます。

10月7日、しまむらでドラゴンクエストのコラボ商品が発売されました。100種を超える商品が出て、発売日はしまむら各店で整理券を配る予定と案内されていたので、朝から店の前に並んだ人もいたと思います。

僕は行列を見ると、毎回ちょっと笑ってしまうんです。

盆に福岡へ帰ったときもそうでした。ラーメン屋の前に、ずらっと人が並んでいる。たぶん1時間くらいは待つんだろうなという長さです。「え、なんで並ぶの」と思いました。ご飯を食べるだけに1時間です。空いている店はほかにいくらでもあります。

東京なら二郎系、福岡なら博多のラーメン、大阪だとスタバに並んでいる人が多かった印象があります。田舎ではまず見ない光景で、都市に行くと必ず一定数いる。

ただ、偉そうなことは言えません。僕も2時間並んだことがあります。


2時間並んで、中はしょうもなかった

去年の大阪・関西万博です。

会場に入ると、どのパビリオンもほとんど並んでいました。2時間くらい待たないとどこにも入れない。「並ぶしかねえな」と思って、並びました。

それで中に入ってみたら、しょうもないものでした。

「お前こんなんに2時間取られんのかよ」と思いました。

あのとき失ったのは入場料ではなく、2時間のほうです。チケット代はみんな同じでも、僕が実際に払ったのは、チケット代と2時間の合計でした。それで出てきたものがしょうもなかったら、割に合うわけがありません。

並んでいる人がたくさんいると、それだけで良いものに見えてきます。並んでいるんだから価値があるんだろう、と。僕は、行列はたぶん演出でも作れると思っています。そこまで美味しくない店でも、人通りの多い場所で人を雇って並ばせたら、通りがかった人が紛れ込んで、そのうち本物の長い列になるんじゃないか。試したことはないので、仮説です。でも、僕が調べていないだけで、もうやっているところはあると思います。

列の長さは、中身の証拠にはなりません。せいぜい、人が集まっているという証拠です。


2,000円の展示が、1,000円に感じた

今年の5月、東京の虎ノ門ヒルズで展示を見ました。著名人やクリエイターが、自分の部屋や世界観をワンルームの空間で表現するという展示です。入場料は2,000円でした。

見終わった感想は、場所代込みなら分かるけど、感覚としては1,000円くらい。外れの本を引いたときに近い感じでした。

いちばんリアルだったのは、ゴミやティッシュや袋が散らかった部屋です。綺麗に作り込まれた空間より、生活の荒れがそのまま出ている部屋のほうが残りました。ワンルームを丸ごと森にしてしまった部屋や、不動明王みたいな像が電動の二輪に乗ってこっちを見ている作品も良かった。良いものはちゃんとあったんです。

それでも心が動かなかった理由の一つは、はっきりしています。人が多かった。

カップルや友達同士で来ている人が多くて、写真を撮ったり、喋ったりしている。それ自体は普通の楽しみ方です。ただ、僕は作品を見に行っているので、その空気が全部ノイズになりました。作品が強いかどうかを感じる前に、集中が切れてしまうんです。

展示そのものが弱かったのか、僕が刺激に慣れすぎていたのかは、正直まだ切り分けられていません。ただ、そのとき思ったことは一つでした。多少値段が高くてもいいから、人数を絞った静かな空間で見たい。

2,000円の展示を1,000円に下げたのは、半分くらい、隣にいた人たちでした。


いちばん仕事が進んだのは、無料のラウンジだった

逆のこともありました。

4月に大阪にいたとき、作業する場所を探していました。AIに高層のカフェを探してもらって、まず10何階かのラウンジに入りました。眺めはいいのに、人が多くて集中に入れない。外れでした。

そこから移動して着いたのが、大阪のスカイビルの13階あたりにある無料のラウンジです。

利用者が少なくて静かで、店員さんに話しかけられることもほとんどない。座ってすぐ作業に入れて、そのまま止まらずに進みました。その週でいちばん仕事が進んだのは、ここです。お金は1円もかかっていません。

東京の麻布台ヒルズでも、似たことがありました。最上階に近い40何階かのカフェは、景色を見る場所としてはかなり良かった。ただ、昼間はビジネスマンや海外から来た人でいっぱいで、仕事をする場所としては落ち着きませんでした。店の良さというより、景色を借りて成り立っている場所に見えた、というのが正直な感想です。高さや景色の強さは、人の多さにあっさり負けます。

同じ5月には、ある人の誕生日イベントにも顔を出しました。こっちは逆に、人が多すぎました。座る場所もない。ステージで何か話していても見えない。話す相手もいない。やることがなくてイライラして、途中で帰りました。帰り道、やめていたタバコまで買って吸っていて、自分でも笑うくらい居心地が悪かったんだと思います。

値段の高い安いより、人の多さのほうが、その場所で得られるものを大きく左右していました。


並ぶ価値があるのは、持って帰れるものがあるとき

じゃあ並ぶのは全部ダメかというと、僕はそうは思っていません。

しまむらのドラクエのパーカーやクッションは、手に入れば家に持って帰れます。店の前で何時間並んでも、手に入ったパーカーが薄くなるわけではありません。どうしても欲しい物があって、整理券がないと買えないなら、並ぶのは合理的です。友達と喋りながら並ぶ時間そのものが楽しい人なら、その列はもう中身の一部です。

困るのは、中身が「その場の時間」のほうにあるときです。

展示、景色、作業する場所、パーティー、万博のパビリオン。こういうものは、静かに見られるか、落ち着いて座れるかが、そのまま中身になっています。人が多いと、払った値段は同じなのに、受け取れるものだけが減っていく。2,000円の展示が1,000円に感じたのも、高層のラウンジが外れだったのも、全部これでした。

なので、どこかへ行く前に、欲しいのが物なのか、その場の時間なのかを先に考えておくと、外しにくいと思います。

物なら、並ぶかどうかは時間との相談です。時間なら、混む日を外すか、空いている別の場所を探す。人気の店でも、展示でも、空いている時間帯に行ければそれがいちばんいい。空いていないなら、無理に並ばない。福岡でラーメンの列を見て、「ほかの店でいいじゃん」と思ったのも、たぶんこの感覚です。


列の長さより、列の先にあるものを見る

行列は、ものすごく分かりやすい目印です。人が並んでいれば、良いものがありそうに見える。だから人は並ぶし、僕も万博では並びました。

でも、その2時間で手に入ったのは、しょうもないパビリオンと、「お前こんなんに2時間取られんのかよ」という一言だけでした。

並ぶ前に、列の先に何があるのかを一回だけ考えてみてください。それが家に持って帰れる物なら、並ぶ価値はあるかもしれません。その場の空気や静けさなら、人の多さそのものが、もう値段に入っています。


制作プロセス

このコンテンツは、僕自身の一次情報をもとに制作しています。

出典1:行列に並ぶ大衆心理が、未だに理解できない
出典2:展示会の外れ感と感度の鈍り
出典3:高層で仕事をする意味と視点の上昇
出典4:高層ビルで得た視点とビジョンの高揚
出典5:高層景色に慣れて静かな環境へ向かう
出典6:生身のオーラを見に行く価値
出典7:リベラル思想と自分の価値観のずれ

AI活用

制作には、以下のAIモデルを使用しています。

文章:Claude Opus 5.5

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