インスタだけ伸びない理由は、AIラベルではないかもしれません

Instagramだけ伸びない、という状態が続いています。
同じ動画を全媒体に出しているので、差が出れば媒体側の問題だと分かります。YouTubeとTikTokで伸びたものがInstagramだけ止まる。逆に、YouTubeとTikTokで伸びなかったものがInstagramでバズることもある。素材は同じなので、違いは向こう側にしかありません。
8月31日、そのInstagramが新しいラベルを発表しました。
新しいラベルは、たぶんあなたの話ではありません
内容は、これまでの「AIクリエイター」ラベルを「AI生成プロフィール」へ名称変更するというもの。AIで生成された人物を出しているアカウントに、そこにいるのが人間ではないと分かる表示を付けます。付けないまま運用していると、おすすめに出る資格を失う可能性がある、と書かれています。
ただ、同じ発表の中にこうもあります。AIをツールとして使っているだけのクリエイターは、このラベルを付ける必要はない。画像の編集、キャプションの改善、背景の生成は対象外です。
つまり、AIで写真を直しているだけの人には関係ない話でした。ニュースとしては大きいのに、症状の原因ではない。
分かりにくいのは、Instagramの判定が1本ではないからだと思っています。僕が見ている限りでは3本あって、それぞれ別の線を引いています。
判定は3本ある
1本目が、コンテンツ単位のAIラベル。これはファイルに残った編集の履歴を読んでいるだけで、中身は見ていません。
2本目が、8月31日に増えたプロフィール単位のラベル。見ているのは「そこに映っている人物がAIかどうか」で、制作にAIを使ったかどうかではありません。
3本目が、オリジナル判定です。おすすめに出る資格そのものを決めている線が、ここになります。
僕が8月にやったのは1本目の対処でした。AIで編集した画像をそのまま上げるとラベルが付き、伸びが鈍る。ラベルが付かない形に処理してから公開するよう切り替えたら、急に伸び出しました。写真だけでなく、その後に出した動画まで伸びた。ストッパーが外れた、という感じでした。
ただ、それで全部が直ったわけではありません。いまも止まるものは止まります。残っているのは3本目です。
「取り除いても同じなら、足りない」
3本目の基準は、Instagramが公開しています。
オリジナルとされるのは、自分で撮ったもの、自分でデザインしたもの、そして他人の素材でも実質的な編集で意味のある価値を足したもの。足りないとされるのが、枠を付ける、透かしを入れる、速度を変える、元の投稿者をクレジットするだけ、といった低労力の編集です。
その中に、自分で当てられる一文が置いてあります。あなたの寄与を取り除いたときに、その投稿がほぼ同じままなら、まだ自分が足りていない。
おすすめ資格を失っているかどうかはアカウントステータスで確認できます。判定は直近30日のローリングで、最近の投稿の大半がオリジナルと判断される状態に戻れば回復します。すでにフォローしている人への表示には影響しません。
線の正体は流通量じゃないか、と思っています
ここからは僕の見立てで、根拠は感覚です。
オリジナルかどうかの判定は、実質的には「それが世の中にどれくらい流通しているか」で決まっているんじゃないか。流通しているものほどブレーキがかかる。ミーム的なものがInstagramで伸びにくいのは、そのためだと思っています。
この見方でいくと、少し変な結論になります。AI生成は毎回一から作られるので、まず被りません。流通していない側に入る。オリジナルを優遇するなら、AI生成の方が有利になり得る。逆に一番止まるのは、すでに流通しているものをAIで改変したものです。
ただ、Instagramは「流通量」という言葉を一度も使っていません。僕がそう呼んでいるだけです。手元に検証データもないので、今日の時点では仮説です。
順番は当たって、向きが外れました
8月に、プラットフォームがAIコンテンツを制御するのはやめた方がいい、と書いています。面白い方を出した方が滞在時間は伸びるはずだ、という理屈で。そのうえで、最初に動くのはX、その後にMetaが後追いする、とも書きました。
順番は合っていました。Xが8月7日に報酬制度の変更を出して、Metaが8月31日に続いています。
向きは外れました。どちらも緩める側ではなく、締める側へ動いています。当たったのは順番だけです。
次に試すこと
僕がこれからやるのは3本目の検証です。同じ素材で、すでに流通しているフォーマットに寄せたものと、掛け合わせて被らない形にしたものを出して、差が出るかを見る。結果は出たらまた書きます。
止まっている人に言えることがあるとすれば、ラベルを消す作業でつまずいているなら、それは1本目の話で終わっているということです。2本目は多くの人に関係がありません。残りは3本目で、その基準は公開されていて、自分の投稿に当てられます。
こういう規約変更のたびに何を試して何をやめたかは、週刊レボリューションで毎週まとめています。だいたいは、外した記録の方が多いです。