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YouTubeショートの「90日で1000万回」は、実際どのくらいの数字なのか

2027年2月1日から、YouTubeのパートナープログラムが変わります。ショートについては、直近90日の有効なショート視聴回数が1000万回に届かない月は、ショートの収益プール(Shorts Creator Pool)からの分配を受け取れなくなります。届かなくてもパートナープログラムから外れることはなく、長尺を含む他のYPP収益にも影響しない、と公式ヘルプに明記されています。再び1000万回を満たせば、分配は自動的に再開されます。

1000万回。単純に90で割ると、1日あたり約11万1000回です。

その大きさが自分にとって高いのか低いのかは、条件を読んだだけでは決まりません。比べる目盛りがないからです。見出しは「激震」でしたが、震えるかどうかは自分のチャンネルがどのあたりにいるかで変わります。

僕は非属人のショート動画を3年ほど運用して、途中経過を公開の記録に残しています。伸びた日より、終わったと思った日の数字のほうが目盛りとしては使えると思うので、そちらから出します。

先に、単位が違うという話をします

これから出す僕の数字は、YouTubeアナリティクスに出るチャンネルの総再生回数で、期間は2日です。今回の条件でYouTubeが数えるのは有効なショート視聴回数で、期間は直近90日です。

指標も違うし、窓の長さも違う。有効かどうかの線引きも入ります。なので僕の数字とYouTubeの1000万回は、そのまま足し引きも割り算もできません。さっきの「1日あたり11万1000回」も、数字の大きさをつかむための割り算であって、条件でもノルマでもありません。

これから並べるのは、1000万回がどのくらいの大きさなのかを体感するための目盛りです。この記事に出てくる数字からは、僕自身が条件を満たすかどうかも判定できません。

「もう終わったチャンネル」の実数

2026年7月26日の記録に、チャンネルの総再生回数が2日で60万くらいまで落ちた、と書いています。

そのときの自己判定は「マジで終わっている」でした。1日4本出しても伸びず、伸びない時期に増えるのはアンチコメントだけ。過去の成功パターンを1週間ぶん試して全部外れ、体調を崩し、調べたことが夢に出てくるところまで行きました。もう終わったチャンネルみたいな数字だった、とも書いています。

2日で60万(アナリティクスの総再生回数)。かたやYouTubeの線は1000万回(90日の有効ショート視聴)。

どちらが上とは言えません。ただ、自分で「終わった」と判定した日の数字が6桁だった、というのは目盛りとしては残ります。

戻したあとの実数

8月7日の記録では、同じチャンネルが2日で745万5000再生になっています。2で割ると1日あたり372万7500回。記録の中では「一日あたり300万ちょっと」と書いていますが、これは当時のざっくりした言い方で、割り算の結果とは別ものです。直近に出した動画が500万、300万と続いていた時期でした。

数字だけ並べると自慢になるので、あいだに何をしたかを書いておきます。フォーマットを全部捨てて作り直しました。過去の成功体験を全部疑って、ストレスになるので避けていたアナリティクスを1本ずつ開いて数字で分析して、トレンドに合う新しい型を見つけて、最初の1週間は1日2本出しています。2日60万から2日745万5000まで、それだけの手数がかかりました。

この条件は、誰に当たるのか

分かれ目は、有効なショート視聴が直近90日で1000万回に届いたかどうか、その一点です。長尺中心の人だから当たる、落ちているチャンネルだから当たる、という言い方は正しくありません。長尺中心でもショートが1000万回に届けばショートの分配は受け取れるし、ショート中心でも届かない月は止まります。

止まるのはショートの分だけです。パートナープログラムからは外れないし、長尺を含む他のYPP収益にも影響しない、と公式ヘルプにあります。

同じ2月1日から、YPPの「活動中」の判定も別に更新されます。直近365日で有効な再生時間1000時間、または直近90日で有効なショート視聴100万回、または90日ごとに長尺2本かショート5本のいずれか。ショートの1000万回とは別の基準なので、混ぜないほうがいいです。

1000万回に届かないチャンネル向けには、YouTubeショッピングのボーナス、ブランド案件の制作費、トレンドを作って広げた場合の上乗せといった別のプログラムを用意する、とも書かれています。対象者には個別に案内が来る形です。

上がったのは、入口のほうでした

これから広告とPremiumの収益分配を目指す人の条件が、2027年2月1日から、直近365日で有効な再生時間8000時間、または直近90日で有効なショート視聴2000万回になります。そのうえで、チャンネル登録者1000人は引き続き必要です。ここが抜けると条件を読み違えます。

この引き上げは広告とPremiumの入口の話であって、パートナープログラム全体の話ではありません。ファンからの支援、クリエイターパートナーシップ、YouTubeショッピングの条件は変わらず、登録者500人と、直近1年で有効な再生時間3000時間または直近90日で有効なショート視聴300万回のままです。

すでにパートナープログラムに入っている人は、この入口の引き上げの影響を受けません。

僕がショート動画に入ったのは、ショートの収益化が始まった頃でした。早い段階で入って登録者を取り、そこから波に乗れた。先行者利益は運命の差になる、と8月末の記録に書いています。中国の動画サービスへ投資するかどうかを考えていたときの話でしたが、同じ形の差が今回、入口の条件としても開くことになりました。

「維持」という言葉が入ったこと

ここからは僕の読み方で、公式に書いてあることではありません。

大きいと感じたのは、回数そのものより、90日というローリングの窓で毎月見られる形になったことです。一度超えて終わりではなく、いま超えているかを測られ続ける。

3月21日の記録に、ヒットが出るとそのチャンネルの基準が上がって、次に出す動画は相対的に評価が下がりやすく、再生数のムラが生じる、と書いています。最新動画のエンゲージメントが総再生をかなり動かすので、滑り続けると総再生がガーンと下がる。古参のユーチューバーが引退するのはこのメカニズムだ、とも。

これは僕のチャンネルで起きたことで、全部のチャンネルの法則ではありません。ただ、ムラが避けられない運用をしている人にとって、ローリングの下限が求めているのは「落ちないこと」より「落ちたら作り直せること」に近いんじゃないかと思っています。7月末にやったのは節約でも耐久でもなく、作り直しでした。

そう見ると、1000万回という数字は、再生数の条件というより、作り直しを何回できるかの条件に見えてきます。

1月31日と2月1日は、別の話です

最後に、混ぜると損をする日付を2つ置いておきます。

2027年1月31日は、すでにパートナープログラムにいる人が、YouTube Studioで更新後の規約に同意する期限です。同意しないと2月1日から、その機能での収益が止まります。プログラムから外されるわけではなく、あとから同意すれば戻ります。

2027年2月1日は、新しい入口の条件(8000時間、または2000万回、それに登録者1000人)が効き始める日です。

この2つは別の話なので、「1月31日までに再生数を積めば旧条件で滑り込める」とは限りません。入口には登録者数も審査もあって、数字を先に満たしたからといって承認が約束されるわけではない。急ぐ理由があるとすれば、条件が変わる日が決まっている、という一点だけです。