AIに書かせた記事は、どこへ出せばいいのか?
記事AIが編集した二次情報
こんにちわ、黄島成です。
本日は、AIに書かせた記事をどこへ出せばいいのか、という話をします。
自分の答えは、日本の記事プラットフォームならnote、1つだけです。Zennはアカウントごと消しました。
理由は単純で、記事を2本出した時点で投稿数の制限がかかったからです。3本目が通らない。技術系の調べ物でSEOによく出てくるのを見て、ドメインパワーが強そうだな、ぐらいの感覚で始めた場所です。
投稿の上限は、機能の設定ではなく、そのプラットフォームが誰を主体に置いているかの表明なんです。だったら回避策を書くより、外したほうが早い。
3本目で止まった
アカウント登録から記事を発信するまでは、全然よかったんです。引っかかったのはそのあと。1日に投稿できる記事数の制限みたいなものをかけられました。
投稿していた記事は2本。毎日1回発信していて、3本目で止まる。
そのときの率直な感想は「うざ」です。その次に、いや、センスないよな、と思いました。記事に投稿制限があるって、どういうことじゃと。
一応、ユーザーとしての使い勝手だけではなく、プラットフォーム側の視点でも考えました。負荷がかかることもわかるし、おそらくボット対策などの思想があるんだと思う。それでも、客観的に見てセンスがない。プラットフォームは、みんなが情報発信しやすいようにするためにあるじゃないですか。それなのに、なぜ入り口のほうを絞るのか。
ここでは発信活動ができないなと判断して、普通にアカウントを消しました。たぶん、今後も使わない。
制限は一律ではない
ただ、運営が何を書いているかを見ると、話は少し違います。あれは機能の不備ではなく、明文化された編集方針です。
ZennのAIによるコンテンツ執筆に関する方針(2026年3月10日)には、「Zennでは『人が主体となって情報を発信すること』を大切にしたいと考えています」と書いてあります。そこで言う「人が主体となる」とは、公開前に内容の正確性を検証したり、著者自身の経験や洞察、想いをコンテンツに込めること、と定義されている。投稿上限についても「ユーザーごとに期間あたりの投稿上限数を設定しています(上限数は複数の指標により決定されるため、ユーザーによって異なります)」と書いてあります。利用規約のほうでは、禁止事項に「スパムとみなされる行為(機械により自動生成された文章の投稿や同一内容の文章を繰り返し投稿する行為など)」が並ぶ。
その一方で、2025年6月5日の規約・ガイドライン改定のお知らせには、「Zennは生成AIを活用して執筆することを禁止しません。むしろ、より質の高い記事を執筆するために、生成AIを活用してほしいと考えています」とある。
一見、矛盾して読めます。でも、たぶん矛盾していない。生成AIは道具としては歓迎する、ただし主体は人間である。この2つは、あの運営の中では1本につながっているんだと思います。
ここが読めると、上限がユーザーごとに変わる理由もつながります。何本までなら通る、という数字が外から出せない。同じ本数を出しても、通る人と止まる人がいる。判定に使う指標は公開されていないので、外側からは「たぶんこのへん」しか言えないんです。
もう一段だけ踏み込むと、この線引きで見られているのは記事の質ではありません。上に並んでいる文言は、どれも書かれ方と出され方についてのものです。自分の原体験を自分で検証して書いていても、出し方が機械なら、スパムとみなされる行為のほうへ寄っていく。中身がどれだけ一次情報でも、そこは救ってもらえない。自分がいちばん納得しにくいのも、ここです。
技術者向けのプラットフォームなのに、技術的なトレンドの流れがわかっていないな、とは思います。
そして自分がやりたいのは、エージェントが発信活動まで持っていく形です。主体は人ではない。噛み合わないのは、当たり前です。
回避策の記事が並ぶ
面白いのは、同じ制限にぶつかった人たちが何をしているか、のほうです。
Zennには、レートリミットを前提にした自動投稿の設計記事が複数出ています。2026年8月の記事だと、GitHubへpublished: trueをプッシュしても記事が公開されず、URLが404のままになる状態を検知する。そこから25時間待って再投稿。10分経っても404ならpublished: falseへ自動ロールバック。3回失敗したファイルはブロック扱い。状態管理とHTTPの確認まで組んで、そこまで作り込んでいます。
技術としては、ちゃんとしている。制限が24時間の移動窓で効くという観察も、1時間の安全マージンの取り方も、実務的です。
ただ、向きがおかしい。
出す先の思想と自分の運用がずれているとき、選択肢は2つあります。ずれを吸収する装置を自分側に作るか、出す先のほうを変えるか。前者を選ぶと、記事を書く仕事とは別に、投稿が通ったかどうかを見張る仕事が1つ増える。しかも、その仕事は永久に終わりません。基準が非公開である以上、向こうが指標を変えたら、こっちの25時間もまた調整することになる。
自分は後者を選びました。ここでは発信活動ができない、と判断したからです。
制限側にも数字はある
ここまで運営の判断を否定してきましたが、制限そのものは効いています。
Zennを運営しているクラスメソッドは、2024年9月に、LLMでスパムを自動検出する仕組みの成果を出しています。8月は約1,500件を自動検出。9月のスパム疑いのある投稿は、前月同期比で約90%削減。運営側から見れば、これは明確な成果です。
だから「制限には意味がない」とは言いません。負荷がかかるのも本当だし、ボット対策の思想があるのもわかる。数字も出ている。
それでも、判断は変えません。制限をかけるくらいなら、ユーザーやエージェントごとに課金するモデルにすればいい。負荷が増えるなら、その負荷に応じて課金するモデルでも、エージェント契約のような形でもいい。エージェントに最適化したほうが儲かるし、そのほうがユーザーファーストじゃないかと思います。
制限は、お互いにメリットがない。ウィンウィンではないんです。
そもそも、ボット対策をすること自体がどうなんだろう、というのもあります。それがボットだったとしても、いいコンテンツであれば読者に価値があり、価値提供もできている。そこにボットアレルギーがあるなら、自分の考えでは、その前提のほうが間違っている。
判定される側の実感
この「判定されて絞られる」感じは、記事だけの話ではありません。SNS運用でも、ずっと同じものを食らっています。
アルゴリズムがAI生成かどうかを検知して、引っかかれば制限をかける動きがある。まっさらな状態からAIで生成したものが制限されるなら、全然いいと思っています。ただ、自分が一次情報で、オリジナルの出どころが自分なのに、AI生成と判定されてインプレッションを制限されたら、運用者としてはイライラするわけです。いやいやいやいや、と。
分析していて、文章ではこの差がかなり顕著に出ています。自分で手動入力した投稿は伸びるパターンがある一方で、APIやAIだけで出した投稿は、インプレッションが伸びずに頭打ちになることがある。
これは、何を書くかより前の話です。何のコンテンツを作るかより先に、この関門を突破しないと話にならない。
そして関門の高さは、出す先ごとに違います。「人が主体」と明記している場所では、当然いちばん高くなる。プラットフォーム選びは、その高さを選ぶ作業でもあるんです。
どこへ出すかの基準
日本の記事プラットフォームで一番いいのは、やっぱりnoteだと思っています。
英語翻訳も入っている。noteは2026年5月27日から自動での多言語対応を始めていて、まずは英語から。対象にするかどうかはクリエイター自身が選べる形です。日本語で書いたものが外へ出る導線が、こっち側の作業なしで用意されている。
ほかに検索上位へ出てくる国内プラットフォームは、正直あまり見ません。その先は全部、海外サービス。日本で記事を発信するなら、noteぐらいだけにしておこうかな、と思っています。選んだ理由は、機能が多いからではありません。出したものが、出した時点で止まらないからです。
ただ、noteが完成形かというと、そうでもない。noteももう少しエージェントに最適化していったほうがいい。発信を制限するのではなく、価値のあるコンテンツを出しやすくして、負荷に応じて収益を得る。
自分がSNS運用をAI化したときに出した結論は、もうAI一択、です。AIにやらせたほうが数字が取れることが多いし、ソロプレイヤーからすると、マジで千手観音。エージェントは今後さらに、日常のタスクを人間の代わりに回す方向へ動いていきます。その千手が、投稿ボタンのところで止められる。これからはAIエージェントが全部操作する時代なのに、そこで発信の入り口を絞るのは、時代に合わせる以前に、まず終わっている。
だから自分は、ドメインパワーの強さではなく、そこにエージェントを置けるかどうかで出す先を選びます。
出典の記録
この記事は、次の記録をAIが読み、編み直したものです。